SexyZoneの勉強のために「SZ10TH[BonusDisc]」聴いた

 

SexyZoneの勉強のために「SZ10TH[BonusDisc]」を曲順に聞いた感想。ただそれだけ。ほぼ布教してくれた友人への私信パート2。

 

1「With you」

全15曲がSexyZoneとファンの選曲だと教えてもらった。ハイライトを聴いた後だったので声変わり前の高い声にビビった。V6っぽい曲。調べたら1stシングルのカップリングなんだね、そりゃ初々しいわけだ。SexyZoneとの聴き合わせが意識されてるのかな。

 

2「キャラメルドリーム」

いきなり変声期過ぎ去った。ポップでキュートな夢見て~♪のリズム刻んでるところが聴いてて心地いい。SexyZoneって男側が片思いしてる曲多いの?と思ってたらあら可愛い。

 

3「TwilightSunset」

君の肩に陽が落ちる、って歌詞が好き。全体的にこちらも可愛いSexyZone、可愛い恋人たちの歌で安心感ある。

 

4「星の雨」

みんなのうたっぽい歌詞。今のところあまり刺さらない。いつか良さに気づける自分の成長に期待。

 

5「君だけFOREVER」

この曲好きだと思って調べたら作詞が岩里祐穂だった。私は岩里祐穂が好きなので納得。サビ後半の君だけFOREVERのメンバーのハモリの透明感に心あらわれる。

 

6「名脇役

この曲だけめちゃくちゃ知ってた。某有名ブログで紹介されて聴いたことある。イントロとアウトロ激短いのに歌詞(言葉)超詰まっててもはや歌というより聴く小説?

この曲のせいかSexyZoneって「自分を好きになってくれない女の子を好きになる男の歌をたくさん歌ってる」イメージが定着している。

 

7「STAGE」

これは作詞がSexyZone自身ということで、まさにステージ上にいる彼らからファンに向けて歌った気持ちって捉え方で合ってますでしょうか。「地球はいつでも回ってる」から始まったSexyZoneが「回すんだろ?この手でこの地球を」とファンに歌ってくれるのがジーンと来る。

 

8「フィルター越しに見た空の青」

カノンみたいに追いかけるメロディと歌詞がすごくきれい。SexyZoneのこういう曲無限に聴きたい、夏のハイドレンジアみたいに聴くほど好きになる曲。

 

9「PEACH!」

友だちが見せてくれたコンサート円盤でいきなり始まったメンバー攻略乙女ゲームの主題歌だ! しっかり歌詞読んでみたらちゃんと恋する女の子目線でマジで乙女ゲームの主題歌じゃん。どういうこと。

 

10「青い恋人」

また片思いの曲かと思いきや女の子を追いかけて行く曲だった。ぜひ追いついてつかまえて幸せになってほしい。この頃のマリウスの歌声が好きかもしれない。

 

11「WonderLove」

片思いする曲に戻って来た、ただいま。サビの英語が聞き取れなくて調べた。メロディラインが好き。

 

12「BON BON TONIGHT」

友だちが見せてくれたコンサート円盤で腰振って踊ってた曲のような気がする。体育館裏の系譜を感じつつシャレオラオラ(?)な感じ。コンサートでこの曲始まったらファンが一気にぶわーっとわきそう。フロアをわかすって言うのかな。

 

13「スキすぎて」

とてもいきなり若返り。この曲順って何か意図あるの?

ザ・ジャニーズジュニアって雰囲気。少クラで流れてただろうか。今の彼らが歌うとどうなるのか、どこかのタイミングで歌っているだろうから見てみたい。

 

14「Slow Jam」

前の曲との差!

そしてよく聴いて歌詞読んだら別れた後の曲だった。良い意味で未練ある男目線とか女の子に矢印向けてる曲が似合うアイドルだ。

 

15「Unreality」

ノリの良い曲。思わず手を叩きたくなる。このきれいな高音パート歌ってるメンバーどなたですかね、とても良いです。

 

SexyZone布教してくれてありがとう、お友だち。

SexyZoneの勉強のために「ザ・ハイライト」聴いた

 

SexyZoneの勉強のために「ザ・ハイライト」を曲順に聞いた感想。ただそれだけ。ほぼ布教してくれた友人への私信。

 

1「Forever Gold」

 エムステで見たから知ってた。アルバムの中で一番自分の思う80'sの空気を感じた。メロディも歌詞も爽やかで好き。エムステの演出も良かった、また見たい。Youtube見て来た、ジャケットからちらっと見えるサスペンダーが良かった。キュート。

 

2「Desideria」

 分からなくて英単語の意味調べた、欲望、なるほど一つ賢くなった。ディスコとかクラブで流れて踊ってそうな曲。

 

3「THE FINEST」

 YoutubeにPVあるらしいと知って見て来た。あのテイストの映像見るとスシタベタイ♪がこびりついて離れない自分が憎い。

 

4「夏のハイドレンジア」

 ドラマのタイアップだからよくテレビで流れてて知ってた。歌詞にヒロインって出てきて王道のジャニーズソングって感じ。聴けば聴くほど好きになる、最初に聴いた時より今の方が好き。明日はもっと好き

 

5「Iris」

 こういうラップ混じりのセクゾの歌は初めて聞いた。優しいラップで聴きやすいし心臓に優しい。飾らない歌詞で好き。

 

6「SUMMER FEVER」

 オープンカーで海辺の道路走ってる時に流れてる曲。海水浴嫌いだけどこれ聞きながら砂浜に寝転がりたい。

 

7「Story」

 これこそ夏の曲だった。セクゾのバラードってこんな感じなんだ、好き。メンバーの声のユニゾン優しい。

 

8「Eliminator」

 KAT-TUNのアルバムで聴いたことあるって思った。セクゾこういうオラついた曲も合うんだオールマイティだね。なんかエンジンかかってきた空気。

 

9「Freak your body」

 突然CERO:Cのギリギリを狙うリジェットみたいな歌詞の曲出てきてビックリした。前の曲でエンジンかけていきなりアクセル全開踏まれた気分。最初は「見せてよ」とかなのに最後の方「答えろよ」って上から口調に変わってってオッス、サーセンって感じ。

 

10「休みの日くらい休ませて」

 アクセル全開ぶっ飛ばした車の前に岡崎体育出てきて車から放り出されたぐらいの緩急と温度差に風邪ひいた。「頼むマジでぇ」とか合いの手入っててコンサートの時のコーレスで盛り上がりそう。出勤の時に聴いてる。

 

11「LET'S MUSIC」

 聴いてて一緒に手を叩いてノリたくなる曲。元気になりたい時とか自分を盛り上げたい時に聴く。

 

12「Summer Ride」

 ハイライトって夏の曲多いの? 「君以外のことなんて考えられないけどねぇ僕以外のことなんだね」って言葉遊びみたいで良い。

 

13「Dream」

 ドラマの挿入歌で流れてきそう。まだこの曲の良さをきちんと分かっていない。今後の自分の成長に期待。

 

14「RingRingRing」

 イントロと曲の雰囲気が勝手に自分の中でユーミンっぽいと思ってる。裏拍をとりたくなるからなのかな。

 

SexyZone布教してくれてありがとう、お友だち。

幸村精市のキャラソン「驟雨」の何が好きなのか考えた

 

先日テニソニに参加し、友人たちとしこたまテニスの王子様の話をしました。

私の応援している選手(テニプリ国勢調査的な言い回し)は立海大付属中学校テニス部部長幸村精市くんです。

テニソニ後、宿泊先のホテルでテニプリのキャラソンについて熱く語っていて、このキャラクターのキャラソンで好きなのはこれ! とかなんとか話していて、ふと、自分は幸村のキャラソンで「驟雨」(キャラクターソングアルバムプロローグに収録)がめーちゃくちゃ好きなのに、その理由が分からないな。と自分自身にモヤったので歌詞に注目して、このキャラソンの何が好きなのか考えてみました。

 

 

まず、驟雨とは「急にどっと降りだして、しばらくするとやんでしまう雨」。

dictionary.goo.ne.jp

にわか雨という事ですね。歌詞も驟雨の様子と幸村の闘病の様子がシンクロして書かれています。

とりあえず一番、画像で。

幸村って声優さんが女性でどことなく儚い印象のあるキャラクターなのに、抱える病と秘めた闘志との激しいギャップがあるんですね。まずここでぐっとくる。立海VS氷帝跡部と試合をした時、終盤に見せた叫びや好戦的な表情も、あー幸村も男の子なんだな~って熱いものがある。さらに跡部からも「テニスが出来なくなった、そこから立ち直ったところは敵わない」と言われていて、本人は苦しいけれど、病に打ち克った要素は彼の欠かせない魅力だと感じます。

 

それで、次が二番。個人的にこの曲が好きな理由が自分でよく分かりました。

中学三年生の男の子が自分の生死と向き合った結果、必ず明日が来ることの切実さを知るの、切なすぎて頭がどうにかなりそうですわ。(実際どうにかなってキーボード打ち込みながら泣いた)

ここ、きっと「どんなに辛いことがあっても生きている限り明日はやって来るんだ」っていう意味もあると思うのでダブルミーニングかな? それとも自分の深読み? とか、いろいろ考えられてこのフレーズだけで永遠に幸村について考えられます。

さらっと聴いてると逃しそうになるBメロ頭にこの歌詞を持ってくるの、すごいなあ。重くなりすぎないというか。これをサビに持ってくるときっと重くなってしまって、メロディと合わなくなるんじゃないか?って思うんです。

うまいなあ。

二番の歌詞がいっとう雨風が強く、でもそんな時だからこそ仲間の存在を感じ、立ち向かっていく幸村の姿が浮かんでかっこいいですね。立海は「常勝」を掲げる強豪校なので厳しさが目立ちますが、仲間やメンバーの絆がその分際立つところが推しポイントです。

「きっと」雨はあがって、からの、

「やっと」雨はあがって

明るい未来が見えるしめくくり。幸村精市というキャラクターが悲しみだけじゃなく喜びも持っていて、強さと弱さ、絶望と希望、それぞれ両方を抱えてなおコートに立つ未来がある。

幸村を応援するファンが望んだ明るい未来を見せてくれる歌だったんだな~、と気が付きました。やっぱり「驟雨」がめちゃくちゃ好きだ。

ずっとここにいてくれる人、いつかここを旅立つ人

蒼穹のファフナー THE BEYOND

第十話 「嵐、来たりて」

第十一話「英雄、二人」

第十三話「蒼穹の彼方」

のネタバレ感想です。それぞれの人物にわけてつらつら書いてます。感情の殴り書きなので文章が読みづらいです。

 

 

真壁一騎遠見真矢

 

あの一騎が、

無印最終話で真矢を見ているようで実は総士を視ていた一騎が、

島を出ていく自分と「一緒に来るか?」と真矢を見て言ってくれるのに17年かかりました。

真矢は翔子の気持ちもあって、ずっと一騎への想いを胸に潜めながらも、それでも一騎をひとりにしないように添い続けてきた。そんな真矢の気持ちがやっと報われた。ここで一番泣いた。また冲方著の「蒼穹のファフナー」の

「私、きっと……ずっと、ここにいるから」

おそらくは、この島で、たった一人―――平和な頃を忘れずに、いるのだ。

(中略)

「たまに……な。帰るよ……。遠見が、いるところに」

この会話が回収されてうわー総括だー!とまた泣いた。

いつも一人で、もしくは総士と二人で真矢には行けない場所に行ってしまっていた一騎が、一騎自身の気持ちとして真矢に同じ道を歩むか?と言ってくれた。それだけで真矢の気持ちは少し軽く?優しく?なれたと思うと……。

真矢はその言葉を受け取って、でも、一騎が帰る場所を守るために島で一騎を待ち続ける選択をしました。それがもう、遠見真矢の生き方なんだな……これが二人の生き方なんだな……。

人でなくなった一騎が人であるために、帰る場所が必要ならば、その場所は真矢がいるところ。だから真矢は一緒には行けないんだな……。また泣けてきた。

 

 

真壁一騎と春日井甲洋

 

まさか物語の終着に、島を旅立つ一騎の隣にいるのが甲洋だとは思いもしなかった。

無印のブックレットで春日井甲洋の「かすがい」は一騎とみんなを繋ぎ止める「かすがい」と書かれていた(現在手元に無いので表現が曖昧)、その甲洋が最後まで一騎の隣に一騎と同じ立場(エレメント)で並び立つエンディングに感情がビッグバン。

初代総士は向こう側へ行ってしまい、操もボレアリオスのコアだからずっと側にはいられず、新たな総士は個を確立して一騎と良い意味で道を違えた。

真矢は前述のように、一騎が人であるように望み島で帰る場所を守ることに。

そうなった時に最後まで一騎の鎹

www.weblio.jp

になってくれた甲洋。ありがとう甲洋、一騎をひとりきりにしないでくれて。

冲方著の「蒼穹のファフナー」で一騎と甲洋は、学校を卒業して自由になったら「島を出る」と平和な頃から思っていて、そんな二人が島が平和になって本当に二人で島を出るの、ああ本当に蒼穹のファフナーが終わったんだと感慨深くなりました。

あとショコラ、ショコラが最後に羽佐間家のお墓の前で亡くなって、引きのアングルからショコラの亡骸に覆い縋る甲洋に泣いた。甲洋の家族がついにいなくなってしまった。

 

 

来主操と羽佐間容子

 

公式はどれだけ容子さんにつらい思いをさせたいんだ?

フェストゥムの操がフェストゥムにはない親子の概念を経験し、母親との愛情を育み、死の間際に発した言葉が「おかあさん」なの、破壊力が凄くて最終章の涙一発目はここだった。

さらに操のコアが復活した竜宮島に根付いたのを見た容子さんが「新しいあなたに会えるのを楽しみにしているわ」て言ったのもしんどくて泣いた。

容子さんはこれからも、生と死の循環を繰り返す操の母であり続ける。それは我が子を何度も失うことでもある。操を受け入れる容(器)であり続ける。

………そこまで因果なことを容子さんに。

 

 

真壁一騎皆城総士

 

自分を倒した総士に、一騎が俺の命も力も渡すと言った時の総士の「なにを言ってるんだ?」が心底おまえの言うことが理解出来ないっていう表情をしてて、ここで、完全に世代は移り変わり当たり前だったものが崩れていったのが心地よかった。

二人の戦いの最中にも総士が「最初はそうだった。でも今は違うだろう」(うろ覚え)と叫べたのも、竜宮島ではない場所で育ったからこそ培われた意識であり、島の人々が辛い思いを受け入れながら託すしかなかったものを、改革してくれる総士の光が眩しかったよ……。

「自分を犠牲にせず、手に入れるんだ」

この言葉は島民からは生まれ得ない強さ。島民は自己犠牲のサイクルの中で生まれ育ち、死んでいったから、なかなか言えることでもなかったろうし。

ありがとう皆城総士。新しい地平線へ私たちを導いてくれて。

 

 

ほかにも、みんなの母親的存在の咲良の穏やかさとか、れおみかの「お寝坊さん!」とか、里奈ちゃんの目覚めとか、芹ちゃんの帰還とか、いろいろ書きたいことはあるけれどまとまらないので今回はここまで。

劇場版マクロスΔ絶対LIVE!!!!!!🍎 感想

 

10月8日仕事終わりに劇場版マクロスΔ絶対LIVE!!!!!!を見たオタクの感想とか心の叫びとか。このブログを始めたきっかけが激情のワルキューレのメサカナ記事なので、そこから色々察してもらえると嬉しいです。

以下から絶対LIVE!!!!!のネタバレ含む感想と個人の行き場をなくした感情の吐き出しです。パンフレットの内容にもガッツリ触れるのでお気をつけください。基本ハヤフレです。

 

 

 

「劇場版マクロスΔ激情のワルキューレ」でΔデビューした自分が初めてリアルタイムで触れたマクロスΔ作品が「劇場版マクロスΔ絶対LIVE!!!!!!」になりました。酷だな。

絶対LIVE!!!!!!が発表された時はタイトルとあらすじを見て

ワルキューレのライブをメインにした慰問ライブ映画かな?)

完全にLIVEをライブ(生演奏)ライブとは何? Weblio辞書

の方だと思ってわりと気軽に映画館に見に行ったのですが

LIVEがライブ(生きる・生存する)

英語「live」の意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書

だなんて、あまつさえその「生きる」主題がヒロインのフレイアに係ってくるって思わなくないですか?!

ウィンダミア人は短命だって言ってたけどさあ……まさかメインヒロイン、歌姫のフレイアが寿命半分の15歳で風に召されるなんて……。

Cパート含むラストシーンまで見て、絶対LIVEはフレイアの絶対生きる!みんなと一緒に!という生きた証の物語だったと突きつけられ映画館の椅子の上で脱力しました。最後まで見た後に最初から思い返せば、全部このラストに繋がっていたんですね。

加減してよ監督、タイトルでジャブ打ってるのかもしれんけど気づけなくてラストにド直球パンチで鳩尾を鋭角に殴ってくるじゃん。

 

映画の大まかなあらすじとしては、

激情本編後にウィンダミアに慰問コンサートで訪れたワルキューレΔ小隊の前に、謎の敵Yami_Q_rayらに襲われウィンダミアが制圧される。かつての天才エースパイロットマックス達に助けられ、ワルキューレΔ小隊ウィンダミアを取り戻す戦いは銀河を巻き込んだ戦いに発展していく……。

ある意味マクロスシリーズでは安定の「銀河/人類の未来をかけた戦い」でした。

しかしそれ以上に、この絶対LIVE!!!!!!はハヤテとフレイアの物語としてまとまっていたと思います。

乱暴に言えば銀河を巻き込む争いはラストシーンに持ち込む為の助走だった。かなり乱暴に言えばフレイア最期の為の演出・舞台装置・フレーバーだった。このあたりは深堀するとイプシロン財団とかYami_Q_rayとかハヤテ父とか、気になる点が多いのであえて流してハヤフレ目線で感想書きますね。

 

激情のワルキューレのオーディオコメンタリーで河森監督が「映画は△関係を抑えている~中略~フロンティアの次は△関係はいったん置いたものを作りたかった」、「ハヤテがテレビシリーズと違い初めから職業軍人として精神が安定している」的なお話をされていたので、自分はすんなりハヤテ→←フレイアの両想いを飲み込めました。アラド・カナメ・メッサーやマキナ・レイナ・ボーグ周りも激情時点であっさりめに整理されていたので。ミラージュのハヤテへの好意が憧れ故のものになったのはちょっと残念でしたが。

 

絶対LIVE!!!!!!のハヤテ・インメルマンはパンフレットで東山さんが言ったとおり「男前」で、まずはじめにフレイアの生まれた村にハヤテと訪れるところ。

ハヤテが真っすぐに「フレイアが好きだ!」て言ってくれた時にもうハヤテを好きになれたマクロス主人公の宿命が三角関係である以上、この一途さって物語冒頭で出ることがまずないじゃないですか。三角関係の中で揺れ動いて最後にその感情の方向を決めるようになるので。でもここで三角関係の禁じ手に近い主人公の好意の方向を明確化することで、自分はストレスフリーになったしハヤテを好きになれました。主人公を好きになると心が楽になる。(三角関係ダメならマクロス見るなよって突っ込みは甘んじて受けますが、今までミンメイやイシュタル、ランカが好きなのでそこも加味して許して)

 

「りんごの花はね、10日間しか咲かないんよ。それでもいいんかね?」

というフレイアの問いかけにも「好きだ!」と返せるハヤテ、潔い、好感度が上がる。浮つかない主人公の安定感よ。

物語の進行と同時に悪化するフレイアの結晶化。ウィンダミア愛する人を歌で守りたい、けれど歌えば自分の命が尽きる、歌うのが怖い。ハヤテに好きと言ってもらえたのに、寿命の違いが心に引っかかって、好きと素直に言えない。

ウィンダミア人は寿命が30歳ということで同年齢の人間より精神年齢が上に感じる場面もあるのですが、とはいえフレイアはまだ15歳。15歳の女の子になんて酷な選択を強いるんだ公式……。と打ちのめされる自分にとって、ハヤテがフレイアに言った「歌わなくていい」の言葉は胸にきました。

マクロスといえばバルキリー・△関係・歌。その最大の命題ともいえる歌を「歌わなくていい」と言ったハヤテの優しさ、強さ(あるいは弱さ)がすごく普遍的な人らしいもののように見えて……。

フレイアは自身が言うようにワルキューレの一員です。ワルキューレという女神である以上、人々のために歌うべきです。でもハヤテにとってフレイアは女神である前に、命をかけても守りたい、たった一人の大切で大好きな女の子なんだなって思ったら叫びそうになりました。心がぐちゃぐちゃでどうにかなっちまう。

 

最期は、文字通り命を燃やして歌い尽くしたフレイアが風に召されてしまいます。

ウィンダミアを見下ろしながら白く結晶化したフレイアを腕に抱くハヤテ。このフレイアの真っ白い姿がまるで林檎の白い花みたいで、

「りんごの花はね、10日間しか咲かないんよ。それでもいいんかね?」

この台詞を思い出し、短命なフレイアとりんごを重ねた演出に喉が詰まりました。

りんごの花が咲いたら、そこから新たな果実が実ります。ハヤテとフレイアにとってYami_Q_rayの細胞から生まれた赤ん坊の女の子が新たな実り、そうして命が、歌が続いていく……。

と、ハヤフレ目線では盛り上がりあり、Cパートありでまとまっていました……が、フレイアが風に召されたのはひたすらに悲しい。正直風の歌い手の細胞で結晶化を治せるご都合展開でも良かった。でもそれをしてしまうと命がけで歌うフレイアの覚悟や、彼女の覚悟を受け止めたハヤテの気持ちも台無しになってしまうのも分かる。ここでウィンダミア人の結晶化を否定する展開はそれまでの二人の心の触れ合いを無にするのも分かる。でも悲しい。とにかく悲しい。

物語展開における細かい違和感や納得できない部分、全体シナリオのちぐはぐさもあったけど、個人的にハヤテとフレイアに照準を合わせた映画として引き込まれたので良かったです。悲しいけど。

 

 

どうしても内容に翻弄されるけど、画の力強さと音楽の迫力、演者さんの演技・歌唱が最高でした。

「唇の凍傷」ライブシーンの斬新さ、バルキリーマクロス艦の戦闘シーンの迫力。さらにマックスを登場させることで随所に散りばめられた初代の要素が純粋に楽しくて興奮しました。

演者さんの演技と歌唱で「命」が吹き込まれたキャラクター達を見られるのは幸せだな、とも。すぐそこに生きたキャラクターを見させてもらいました。喜びも悲しみも、歌も笑い声も涙も、そこにいた。すべてが生きていました。パンフレットを読んでよりいっそう思います。

 

見る人によっていろんな意見・感想がある映画だと思いますが私は初日に映画館で見られて良かったです。制作スタッフの皆さん、ありがとうございました。

 

 

騎士王にクソデカ感情を抱えた奴らの聖杯そっちのけ戦争

 

劇場版Fate/GrandOrder 神聖円卓領域キャメロット Paladin;Agateramを3回見てきたオタクの感想とか、感情の吐き出し口です。ネタバレがあるので注意。

 


前編のWandering;Agateramを劇場で見た時は、映画じゃなくてテレビ放送でも良かったんじゃないかな~と正直思ってました。6章のテキスト量を映画前後編で補うのは難しいし、まあ……こんなもんか、みたいな。
そんなこんなで後編が公開され、初日は仕事なのもありTwitterの様子見て行くかと余裕ぶっこいていた。そうしたら各方々から「キャメロット後編やばい、絶対に映画館で見た方が良い」、円卓狂のフォロワさん達も「見て損はない、信じろ」と熱い言葉をもらったので休みの日にすぐに見に行った。早く見に行って正解だった。前編とは全く別物と言っていいほどの完成度、満足度の高さだった。


Fate/stay nightからZero、その他派生が生まれ徐々に明らかになっていくFate世界の円卓の騎士たち。彼らに重点を置いて作られた神聖円卓領域キャメロット、その後編。
騎士王アーサー・ペンドラゴンにクソデカ感情を抱いた騎士たちの聖杯、人理修復そっちのけ戦争だった。鎧の下に持て余していた騎士王への愛、敬い、憎しみ、悔い、その他罪罰贖い全部乗せを大迫力の作画と声優さんたちの熱演により脳みそに直接叩きつけられた最高の映画だった。

 

・アグラヴェインVSランスロット
キャメロットはアグラヴェイン救済の物語といっても過言じゃない。(自分調べ)
FGO6章で初めて立ち絵、声が発表された鉄のアグラヴェイン。そのアグラヴェインとの確執により円卓崩壊の引き金をひいたランスロット。この二人の対決、演出がめっちゃ良かった。

見てる側は既に6章を終えているため、アグラヴェインがどういう立場で、どんな意志を持って獅子王アーサー(ひいては騎士王アーサー)に仕えていたか分かっているわけで……。そりゃあアグラヴェインとランスロット、互いの騎士道は絶望的に反りが合わないし、同じ方向を見ていても道のりが全然違っちゃうのはしょうがないよね! となる。
聖都に乗り込んだランスロットが真っ先にアグラヴェインを探す姿に思わず拍手した。アグラヴェインを倒すのは物語的にも必須として、明らかに私情満々で探してるじゃん。良いね、引きずってるねブリテンを。
アグラヴェインのいる部屋にランスロットが乗り込む瞬間、カメラワークが早い中でよーく見るとランスロットが槍一本で兵隊たちを串刺しにするシーンがちゃんと描かれていた……よね? さすが円卓最強。
そこでまあランスロット、よりによってアグラヴェインに「同じ裏切り者」呼ばわりする。アグラヴェインからしたら「己の愛という身勝手で王を裏切ったお前に言われたくねえよ」ですよ、炎の中で哄笑して怒るのも当然ですよ。アグラヴェインはやり方はどうであれ、彼なりに誠実に騎士王の為だけに人生を捧げたんですから。
もちろんランスロットにも信じる騎士道があり、誇るべき志があり、王を敬愛していた(ランスロットとグィネヴィアの不貞に関しては、アーサーが女性だったり一筋縄で話せないので割愛)からこそ、アグラヴェインの行いを許せない。

ここから二人の壮絶な一騎打ちが始まるんですが、この二人に限らずガウェイン、モードレッド、ベディヴィエール、トリスタンの戦いはみんな人理・聖杯そっちのけで「騎士王アーサー」によってこじれた関係の清算合戦みたくなっていて、とんでもねえ集団だ円卓!
言葉の端々に「王が聖断されたからこそ」「王の御心のままに」「王を信じて」って、行動理念のほぼ9割9分9厘がアーサー王
罪深いお人だアーサー王

二人の戦いの結末ははっきりとした描写はなく、最期に満身創痍のアグラヴェインが獅子王の元にたどり着き「働きすぎなのが卿の唯一の欠点だ」と言われ、アグラヴェインが目を閉じる場面で映画は終わる。もうアグラヴェイン救済の章と言っていい扱いでしょ、これは。ブリテンでは志半ばに死んでいったアグラヴェインが最期にアーサー王に看取られて消えていくなんて、良かったねアグラヴェイン……。

 

・ガウェインVSベディヴィエール
6章ってとにかくガウェインが堅くて強くてスマホぶん投げた記憶が。他のプレイヤーも「6章のガウェインでいきなり難易度跳ね上がった」と語り草になるレベル。その思い出そのままに映画のガウェインもラスボス級の強さと存在感だった。
ガウェインに与えられた祝福「不夜」によって彼の登場時は常に太陽が光り輝いているのですが、その演出の徹底ぶりに感動しました。一時は山の翁によって奪われた日輪も、ベディとの決戦で彼の目をさすほどに眩く昇る日輪と共に現れるガウェイン。かっこいい、でかい、強い。

そこからは走って石壁を5枚近く貫通して走るわ、素手で斧(槍?)を防いでへし折るわ、剣を素手で掴んで砕くわ。無双が止まらない、ゲームで感じた「勝てる気がしない」気持ちがスクリーン越しにまたわいてきました。
この2人が感情も露わに最後は泥臭く戦うところで、首を掴まれたベディが近くの石(瓦礫)でガウェインの頭ぶん殴る場面が大好き。どちらも忠節の騎士と名高い2人がなりふり構わず相手を打ち滅ぼそうとする気迫が伝わってくる。
ガウェインの消滅によって太陽が消え、世界の果てが夜闇に包まれるのも彼の偉大さを視覚を通して「光の存在」をまざまざと感じ、最高だった。

 

 

感情の殴り書きですが、また感情がグチャグチャになったらトリスタンとかモードレッドとかエジプト組とか山の民とかも追加します。

煉獄杏寿郎に惜しみなく与えられた自我

 

煉獄杏寿郎さん、いったいぜんたい心の中がどうなってるんだ。
燃えている、なんにもないだだっぴろい場所で足元が常に燃えている。ごうごうと燃えるのではなく、まるでなにかを燃やし尽くした後の残り火のように燃えている。


鬼滅の刃は16巻が発売されたあたりから読み始めました。
なので煉獄さんという人気なキャラクターがいて、かつ、煉獄さんは死ぬことをなんとなく知ったうえで読み進めていました。柱合会議の初登場は柱全員の強キャラ故のぶっ飛んだ言動にまぎれて、獅子舞みたいな髪のかっこいい人だぐらいにしか煉獄さんの印象なくて。無限列車編に入り「お、これが噂の無限列車か!」ぐらいの気持ちで読んでたら、煉獄さん、あなたはいったいどんなお人なんですか……?
っていう煉獄杏寿郎さんに対する支離滅裂なただの個人的な感想。

 


疑問のまま読み進めて約1年経ち映画を見たらなにか分かるかもしれない!と映画を見た。もっと分からなくなった。特別読み切りも読んだ、もっともっと分からなくなった。


①煉獄さんの意思はどこにあるの?

 

どうやら炎柱は代々煉獄家から輩出されるらしい、ある意味世襲している形になっているのかな。さらにお屋敷を見るに武士かなにか鬼殺隊が組織される前からの由緒正しい家柄のようだ。回想に出てくるお母さまの瑠火さんも「強き者には弱き者を守る責務がある」と諭しているので、そういう「地位のある者(高貴な者)には義務がある」価値観が煉獄さんの土台になっているのは分かった。
作中の煉獄さんはこの価値観を体現し乗客(弱き者)を守り、後輩を守り、責務を全うして朝日の中で息絶えた。愛するお母さまもそれを見守って煉獄さんは笑顔でこの世を去った。
そこまでは分かる。煉獄さん己を貫いてかっこいい。
でも、「杏寿郎」の部分が見えてこない。
杏寿郎という個人はさつまいもが好きで、面倒見がよく、優しくて人格者。それは煉獄杏寿郎の性格であって意思ではない。
煉獄さんって無限列車編という限られた話でしか語られないキャラクターなので、杏寿郎という個人は何を欲して何を成したかったのか気になって仕方ないんですよね。
いや煉獄さんの意思は無限列車で我々に見せたあの強烈な生きざまがすべてだと分かってるんですけど、杏寿郎という個人の意思が私にはまったく分からなくて。
①の冒頭で書いた通り血筋のある方なので個人の意思が家系の意思に従属しているのも承知しています。煉獄杏寿郎から煉獄家を引いたらキャラクター造形が成り立たない。すごいキャラクターだ、ぶれない。

夢の中で弟の千寿郎くんに「頑張って生きて行こう!寂しくとも!」と言っていたのが唯一、煉獄杏寿郎個人の感情が見えて安心しました。

 


②入隊時から幼さの削ぎ落された精神

 

特別読み切りの話です、零巻は手に入れられなかったので本誌の内容しか分かりません。

読み切りは煉獄さんの入隊直後のお話ですが、この時点で煉獄さんの精神が成熟している!鬼殺隊の人の多くが年齢にかかわらず過酷な経歴の持ち主なのでそう珍しくはないにしろ、幼さや精神的な若さが薄い……。
この時から鬼と戦って死ぬことが恐ろしくないんですよね(表面を見る限り)。動物の本能である死の恐怖をこの年齢でコントロール出来る域まで育っているんですよね。お母さまが亡くなりすぐにお父さまは自暴自棄になったので、おそろくは自分ひとりの力で。
煉獄さんは他の登場人物と違って鬼により虐げられたり肉親を殺されたりって描写が無いので難しいのですが、そういった復讐の理由が無い中でここまで私心を削ぎ落し理性を研ぎ澄ましているんですか。すさまじい。
最後のあおり文に「意志、心に灯る」って見つけて、なるほど煉獄さんには目標を成し遂げたいという確固たる意志が強いんだなと分かりました。

やっぱり意思の方は見えてこない、煉獄さんが分からない。

 


③煉獄さんの自我は周囲から与えられたもの

タイトルにある「惜しみなく与えられた自我」っていうのは私の大好きな石川智晶さん(アニメ鬼滅の刃にも音楽で参加されています)の曲「それは紛れもなく~選ばれし者のソリチュード~」の歌詞の一部です。
 

自我(自我とは - Weblio辞書)って言葉を使う時は、自我の芽生えとか、自分の中から生まれてくるものとして使うと思うんですけど、煉獄さんの自我って彼の生まれや母親の影響に大きく依ったものに感じます。
惜しみなく与えられた自我。己から生じた感情を凌駕する、他者に望まれた自我。

煉獄さんの無意識領域って燃えてますよね。彼の言葉通り心を燃やしてるソレなんだと思うんですが、煉獄さんが燃やしているものは「煉獄杏寿郎の私心」で、それを燃料に走り続けてきたのかな、と勝手に想像したら、煉獄杏寿郎さんがすごすぎて言葉を失いました。

 

長々と意味不明なものを書いて失礼しました。
煉獄さんは考えれば考えるほどよく分からなくて、それが自分にとって魅力的なキャラクターです。